湖から手りゅう弾続々「どれだけか見当つかぬ」

御池で3月に見つかった手りゅう弾(宮崎県警提供)

 宮崎県都城市と高原町の境にある湖「御池みいけ」で、昨年末以降、2回にわたり、旧日本軍のものとみられる手りゅう弾が計9個、見つかった。


 終戦直後に投棄されたとみられており、これまでに大規模な撤去作業が行われてきたが、現在も相当数が水中に残っている可能性があるため、県警が注意を呼びかけている。

 直近では3月25日に釣りをしていた男性が、岸辺から約5メートルの水深1メートルほどの底に沈んでいる8個を見つけた。いずれも円筒形で長さ約15センチ、直径5センチ。信管が付いていたため、陸上自衛隊第104不発弾処理隊(佐賀県吉野ヶ里町)が回収した。

 昨年12月17日にも釣りをしていた男性が手りゅう弾(長さ約10センチ、直径約5センチ)1個を発見した。

 県警などによると、御池ではこれまでにも、手りゅう弾や砲弾が相次いで見つかっている。1987年には県警が湖底を捜索して手りゅう弾115個、砲弾1個を回収した。

 しかし、2001~02年、訪れた人により手りゅう弾約50個が見つかった。県警などが再び捜索を行ったところ、さらに約100個を見つけて撤去。その後も03~09年にかけて、毎年のように手りゅう弾が見つかってきた。

 御池は周囲4キロ、最大水深が103メートルで、国内の火口湖としては最も深い。湖の周辺には、旧日本陸軍終戦直後、武装解除のため砲弾や手りゅう弾を御池に投棄したとの言い伝えがある。陸自都城駐屯地(都城市久保原町)は「史料が残っておらず、何とも言えない。どれだけの数が水中に残っているか見当がつかない」とする。

 投棄してから長期間経過していることや、水中に放置されていたことから、手りゅう弾が爆発する可能性は小さいとみられているが、県警は「見つけたらむやみに触らず、速やかに警察に連絡してほしい」と呼びかけている。(小園雅寛)

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170426-OYT1T50161.html