利根川進教授が脳の記憶転記の仕組みの画期的発見 【またノーベル賞かよ】

脳内で記憶の固定化、過程を解明...利根川教授ら〔読売新聞〕
2017.04.07 15:00

ワシントン=三井誠】脳内で短期的な記憶が長期的な記憶に変わって固定化される過程を明らかにしたと、
マサチューセッツ工科大(MIT)の利根川進教授と北村貴司研究員らが7日付の米科学誌サイエンスに発表する。

研究チームは、箱の中に入れたマウスに電気刺激を与えた後、マウスがそれを思い出して身をすくめる際に、
脳内で記憶を担う神経細胞がどのように働いているかを観察した。

その結果、電気刺激の記憶は海馬(かいば)と大脳皮質の両方に作られるが、
大脳皮質の記憶細胞は最初は未成熟で、海馬から信号を受けるなどして10日後までに成熟することがわかった。
2週間後以降は、海馬の記憶細胞は働かなくなり、代わりに大脳皮質の記憶細胞だけが働くようになった。

北村研究員は「記憶の仕組みを細胞レベルで解明することで、将来的には人間の記憶障害などの改善につなげたい」と話している。

井ノ口馨・富山大教授(脳科学)の話「容量の少ない海馬の記憶を、大容量の大脳皮質に移すメカニズムを
初めて明らかにした成果で、画期的。大脳皮質にどのように知識が蓄えられるのか、解明する手がかりにもなるだろう」

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