原発のメリットはわかるが、有事の際に対処方法が確立されてない技術は使っちゃダメだろ

高浜原発「絶対的安全ない」 高裁の判断、地裁と対照的

関西電力高浜原発3、4号機の運転再開を容認した28日の大阪高裁決定は、東京電力福島第1原発事故後の安全対策について最新の科学的・技術的知見が反映されているとして一定の信頼性を認めた。

「不安」「ためらい」といった表現で新規制基準を否定し、稼働中の原発の運転を初めて禁じた大津地裁決定とは対照的な内容となった。

「有史以来の人類の記憶や記録にあるのは、人類が生存し得る温暖で平穏な、わずかな時間の限られた経験にすぎない」。壮大な時間軸を設定し、原発の安全性を展望する立場をとったのが昨年3月の大津地裁決定だった。

同じく高浜原発の再稼働を差し止めた平成27年4月の福井地裁決定も、新規制基準に求められるのは「深刻な災害を引き起こす恐れが万が一にもない」ことだとして、現行基準は「緩やかにすぎる」と断じていた。

一方、大阪高裁の山下郁夫裁判長は28日の決定の中で「科学技術の分野で絶対的安全性は達成できない」と指摘。原発の安全性は他の設備に比べて「格段に高度なものでなければならない」と高いハードルを課しつつ、「被害発生の危険性が社会通念上無視できる程度にまで管理されていれば、安全性が認められる」と述べた。

そもそも高裁レベルで原発の差し止めが認められた例はなく、関電は大阪高裁での逆転を期し、地裁で敗れた後に訴訟の専従チームを新設。地裁決定で「安全性についての説明が足りない」と批判されたことを踏まえ、抗告審では千ページを超える書面を提出していた。

ただ、稼働中の原発を即刻停止させることができる仮処分の申し立ては下級審で続くとみられ、裁判官の考え方次第で、原発が動いたり止まったりという不安定な状態は当面解消されそうにない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170329-00000091-san-soci